日曜礼拝 Sunday Service
毎月第二日曜日、誰でも参加できる法会とお接待のランチを通して、仏教に親しみませんか。
平成31年1月13日、平等寺ではサンデーサービス(Sunday Service、日曜礼拝)をはじめることになりました。
サンデーサービスは、アメリカやブラジルの日系寺院で広く行われている行事です。
戦前、多くの日本人が北米、南米、ハワイなどに移住しました。彼らは自分たちの信仰を保ち続けるべく移住先にも神社や寺院を建立していきます。
最初は、大きなお家に集まって、お大師さまの掛け軸に向かってお勤めする。こういう状態だったようです。 そこから段々と発展し、高野山真言宗だけに限れば、1902年、ハワイのマウイ島にラハイナ法光寺という寺院が開かれました。高野山真言宗開教の地です。 1912年に開創されたロサンゼルス米国別院は、今も高野山海外布教の中心地です。それらの寺院において、毎週に欠かすことなく行われているのが日曜礼拝。
日曜日になると、お寺のメンバー(日本における檀家)が料理を持ち寄り、午前中に僧侶と共にお勤めを行います。
正午が過ぎると、みんなでご飯を分け合って楽しくランチタイム。メンバー同士の親睦を深め、ふらっとやってきた一見さんや、先週までキリスト教の教会で祈っていた人などが来ても手厚くもてなして、
一緒にご飯を食べることで仏教に触れる人を増やす、お大師さまの教えに触れる人を増やす。そういう行事です。キリスト教の日曜礼拝を真似したことは間違いありませんが、日系人たちはその良いところを吸収し、
仏教の本質を変えることなく、教えの入り口を日曜礼拝という形でアメリカの地に土着化させたのです。 ちょうど、日本においても仏教の伝来以降、神と仏が一体となった神仏習合の教えが誕生したことと似ています。さて、平等寺は四国八十八ヶ所の1つであり、四国遍路は宗旨宗派に関係なく誰でも平等に受け入れます。お接待の文化も有しています。
この日曜礼拝の取り組みと遍路文化は非常に親和性があると思いまして、平等寺においても平成31年1月から「平等寺サンデーサービス」を始めることになりました。 令和2年2月19日現在で、11回執り行いました。平等寺の近所の人々が中心となって食事を持ち寄り、ご家族や熱心な信者さん、偶然やってきた遍路さんなどと一緒に読経して、お接待のご飯を食べてきました。
これからも、平等寺という名の通り宗旨宗派関係なくどなたでもお迎えしますので、ぜひ一度お立ち寄りください。
始めたばかりの取り組みですので現在は月一開催となっておりますが、これが今後定着し、四国遍路の地に相応しい行事へと深化していってくれることを期待しています。令和2年2月19日 平等寺住職 谷口真梁
概要
開催日
毎月第2日曜日
※変更されることがあります。開催日情報をご確認ください。
開場
四国二十二番平等寺 本堂と持仏堂
徳島県阿南市新野町秋山177番地
参加費
なし
できれば一品食事をお持ちよりください
参加方法
予約は不要です。当日直接お越しください。
注意事項
人数によっては終了までに食事がすべて無くなっていることもあります。これは公的サービスではなく、あくまでやりたい人がやりたい分だけ行うお接待ですので、「せっかく来たのに!」という気持ちはどこかに置いてからお越しください。
宗旨宗派は問いませんが、法会では四国遍路で一般的に唱えられる勤行次第を用います。ご了承ください。
開催日情報
令和2年中は中止です
COVID-19感染防止の為、令和2年中のサンデーサービスは全て中止となりました。今後は状況を観察しながら、大きく形を替えて再開予定です。詳細は後日発表させていただきますので、もうしばらくお待ちください。